何かをするときの気構え

2019.10.01 Tuesday | by NRD

ずいぶんとブログもほったらかしにしていました。

NRDは相変わらず元気です。

 

設計に限った話ではないのですが、個人的にちょっと気構え的な話です。

 

何かを始めるとき私には教訓としている言葉があるのでご紹介します。

 

「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」

 

これは稲盛和夫氏の言葉です。

 

何年か前に稲盛和夫氏著書の本を立て続けに読んでいたときがありまして

そのどれかに書かれていた言葉です。すみませんが著書名は忘れました。

 

この言葉には非常に感銘を受けましたね。

なんとなくモヤッと考えていたことをズバリと言い当てられたような衝撃でした。

 

取っ掛かりの悪い内容(仕事)にハマってしまったとき

考えがどうしても目先のことばかりに意識がいってしまいます。

ディテールばかり追いかけがちで全体の概要やボリュームが見えていない状態ですね。

これを繰り返しているとドツボにはまります。もちろん得てして結果は散々です。

 

まず必要なのは全体像を掌握するのが重要なのであって

最初のうちから細かいことを気にしない方がいい

 

 

はじめは、

ぼんやりとでもいいから方向性を見出して”これがキーになる”ってものを掴んでおくぐらいが丁度いい。

 

次は、

歪曲してても大きく踏み外さないよう注意しながら少しずつ進めばいいと考えながらじっくり煮る。

リスクがある部分も同時に考えて、リスク回避するべくその部分は手厚くなるようにしておく。

 

やるときは大胆不敵に攻める。

どうにかなるだろうを前提にしてしまう。

ちまちまやってても埒が明かないので、八方塞がりになる前に攻め抜く。

 

実行に移す頃には軸が出来ているから多少のことではブレませんからね。

 

これをきれいな言葉にすると

 

「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する」

 

って私の解釈では思っています。

 

 

最近はこのあとに続く言葉として

 

「戦果を焦るな」

 

というのがありますが、これはキングダムの読み過ぎです。。。

 


改装工事の難しさ

2018.03.15 Thursday | by NRD

ここ直近で改装工事ではないのですが

ある意味改装に近いことをやっていたですが

これがなかなか骨の折れる仕事内容でして

手間がかかりすぎヒイヒイ言っておりました。

 

店舗工事をやっていると半分くらいは改装にあたる工事です。

居抜きも改装にあたりますね。

正直すべて新規のスケルトンスタートの方が工事屋としては楽ちんです。

自由にレイアウトを組めますし、要望も最大限活かす工夫も容易に詰め込めます。

でもその分お金もかかりますし、贅沢は言えないという方も多くいらっしゃる。

 

改装というのはやった人がそのまま引き続きやるのであれば

端から仕組みを知っているから「これはこうやったから、こうすればああなる」をわかっています。

壁の中や天井裏、造作の裏側などなど

わかっているというのが肝です。

 

でも別の人が改装を依頼されるときはわかっているという前提がなく

「これはこうだろうから、ああできるだろう」的に予想しながらやるしかありません。

これ、案外外れます。。。

あれ?こうきたかい!的に舌打ちしまくり。。。

なんてことはザラにありまして、終いには

なんでこんな納め方しやがるんだっ!的な愚痴を通り越して文句を言う始末

 

人が違えば考え方も違います

そこに癖や経験の裏打ち、技術力の差などもでます

 

内装工事に限った話ではありませんが

つくる順序にセオリーはありますが完全なマニュアルはありません。

だから見た目は同じでも中身が違うことがあります。

細かく説明するとキリがないので省きますが

人生と同じようなものですね。。。よけいに分かりづらい表現ですが

 

改装を見事に乗り切るには

多くの経験と知識と技術力、何よりも忍耐が必要不可欠です。

 

改装工事を得意としている内装屋がいたらちょっと尊敬しますね。

それくらい改装って厄介なものなんです。

 


A+B=A+Bなのか

2016.12.13 Tuesday | by NRD

考えて答えを出さなければいけないことは

仕事に限らずあります

 

案を考え倦ねているとき答えがフッと降りてくることはなくはないですが

この降りてくるってのは偶然の産物ではないな、と感じます

神の啓示なんてものは信じてはいないので

日々鍛錬の賜物なのであろうか、などと考えることにしています

 

設計屋はまずものを知らなければ話にならず

そこに経験則が乗っかってきて問題に対する答えを頭のなかから引っ張り出す

こんなことを自然とやっているのであろうと想像できます

 

ものを知るだけでは難しいかもしれませんね

知った上で記憶にとどめておいて経験を重ねる

この積み重ねが知識となって積層される

ベテランらしい考え方ってのはこの辺りからきているのであろう

その知識が仇になり、今までの知識に縛られてしまい新しい創造へ踏み込めないなんてこともありますからね

ただ積み重ねればいいってものではないのでしょう

 

 

知るという行為は案外大変で

知ろうと思って本を読んでも勉強しても興味がなければ片っ端から忘れていく

なかには已む無く覚えるってときもありますが

無理して得た知識なんて一週間後には確実に忘れています

 

何に興味を引くのかは個人差がありそうなものですが

頭の中にある抽斗の数が創作する上ではものをいう、と今までの経験から感じます

 

もちろん抽斗の中身の質も重要です

 

AというものをみてAのまま知るか

AというものをみてもBとして記憶するか

記憶なんて曖昧模糊

どこがどうつながってA=Bになるのかなんて難しくてよくわからない

でも

AというものをみてAとして覚える必要性はなく

AというものをみてもBとして覚えるのは自由

間違いかどうかは自分で判断すればいいのでしょう

 

ということは

A+B=A+Bだけが正解ではなくて

A+B=CでもA+B=0でもいいのではないか

 

柔軟に物事を捉えて新しいカタチを模索する

これを頭の中の抽斗にストックしていく

そのストックが善手なのか悪手なのかはその中身を使うときにまた考えればいい

 

こんなことを日々考えていれば困ったぁって時、答えが降ってくる割合が増えていくのではないかと

つまらない想像を膨らませます


今年の資格試験

2016.12.02 Friday | by NRD

 

毎年何かしらの資格試験を受ける、というノルマを自分に課しておりまして

今年はインテリアプランナーなるものに挑戦していました。

 

学科はまぁすんなり通ったのですが

二次の設計製図試験というものが先日あり参加してきました。

 

6時間一本勝負のタイマンです。

 

諸条件と白図が指定されており

そこからプランニング→製図→パース→スケッチ→設計趣旨を描き込む

結構ボリューミーな内容です。

 

 

結果から申しますと敢え無く惨敗。。。

十何年ぶりかのフル手描き。。。試験対策などする由もなく

いつもどおりのなんとかなるだろう的な安直な考えで挑みました。

 

白図を前にしたら、ちょっとでも使い勝手良く、ちょっとでも快適に

と考えをひねっくってしまうのは職業病

エスキス(基本計画)はさらっと、なんて簡単に流せません。妙なプライドが邪魔します。

ピタッとハマってくればそれ見たことか!

面白くなってさらなる改善を・・・

 

まぁここまでで軽く1.5h

あらもうこんな時間

 

これからいよいよ解答用紙に作図

 

平行板にセットした用紙を前に思いました

A2デカッ

 

ウチで仕事をいただく規模の図面なんてA3で十分納まる内容です

A2ってA3の倍。。。当たり前ですが

これ手描きで埋めるのかぁ。。。お先真っ暗状態ですがちょっとテンション上がってきます。

 

今の時代、手描きの重要性って、という意見もあるでしょう。

私の業務ももっぱらCAD

しかし、手描きで引けて一端、という考えもわかります。

久々に鉛筆くるくる一本線、ちょい強めで

みたいなことをやってみましたね(こんなの学生の時分以来)

そんなわけで作図は時間がかかって当然な結果です。

 

引き始めるとちょっとでもきれいに描いてやろう、というまたもや余計なプライドが邪魔をし

字消し板懐かしいぃ、などと気分はルンルン

 

これで4.5h

 

!!!

あとパースとスケッチ、設計趣旨ですよ!

ナンテコッタイ!

 

こうなりゃ意地でも埋めてやるって感じでほぼ殴り書き。。。

 

 

まぁ

甘ちゃんでしたねぇ

こりゃ猛反省ですよ

トップロープに登ったはいいがダイブする前に足滑って自滅みたいな幕引きですよ

 

試験結果は2月頃わかるそうです

 

 


覚悟を引き受ける

2016.07.19 Tuesday | by NRD

はじめて依頼者にお会いするときはやはりこちらも緊張しますね。

 

どんな考えを持った方なのか

どんなしゃべり方をする方なのか

どんな方法で結論を出す方なのか

 

???だらけです。

これはきっと相手も同じでしょう。

そりゃ当然だ、と思います。

 

最初の打合せは長くても2時間から1時間

この間にどこまで相手のことを理解して

どこまでこちらのことを理解してもらえるか

ここ結構勝負かかってます。

 

すべての方がじっくりとウチのHPやブログを読み込んでいるとは限らず

こちらのスタンスも理解されていない方も結構おられます。

 

まぁこればかりは致し方無い。。。

でも何かに引っかかって問合せをしてくれたわけだし

諦めるわけにはいきません。

 

ということで

バシバシ話を突っ込んで訊きます。

 

NRDには、はじめてお店を持たれるビギナーオーナーや

はじめて内装業者に依頼しようとするセミビギナーオーナーからの依頼が比較的多いです。

なので

初っ端だし業者嫌いにはさせたくないなぁという気持ちで挑んでいます。

 

相当緊張されていることはわかります。

 

あれこれ内輪で考えていたものを

第三者に改めてぶつける恐怖は図りしれませんよね。

 

これで合ってる?変なこと言ってない?説明通じた?

 

いろいろネットやら雑誌やら経験者やらから情報を集めているのだろうなぁ

と話しながらつい思ってしまいます。

 

でもそれでいいです。

まったく無知でこられてもちょっと困りますから。

 

ただこれだけは言いたいですね。

お店に正解はありません。

10店のお店には10店通りのやり方がある。そのやり方はそれぞれが築き上げてきたもの。

FCとか大手はそれらをマニュアル化しているから、それと一緒にしてはダメです。

 

だから断言できることって案外ないです。

 

話の焦点がずれました。。。

 

初めての打合せは細かな基本情報(これを私は条件と言っています)を拾い上げて

ベースを作っていくくらいしかできません。

 

じゃあ打合せはその確認だけで済むのか

 

いやいや

それでは図面引けませんよ。

 

案を考えるときって意外なほど勢いが必要なのです。

きっかけや取っ掛かりができれば一気に考えがまとまっていきます。

それがないともうてんでダメ

にっちもさっちもいかない結果、ろくな物出来ません。

 

その勢いをつけるために必要なものが

初めての打合せで一番訊きたいことなのです。

 

 

お店のウリってなんだと思うか

 

難しい問ですが

とても重要なことです。

 

ここに個性も出ますし、差別化にもなります。

お店の雰囲気も決めやすくなります。

 

でもはじめてお店持つのにわかるわけ無いし、今決めつけるのってどうなの?

というのが正直な気持ちでしょう。

 

たしかに。断言なんてできない。

 

でも訊きたい。

 

実は「ウリはなんですか?」という問いかけの裏に

「あなたの覚悟を教えてください」という問いかけもあるのです。

 

腹くくってお店やると決めたのでしょう?

その覚悟を教えて下さい。

その代わりこちらも全力でやりますから。

 

この覚悟という勢いをもらって真剣なお付き合いが出来ます。

だからこちらも真剣です。

 

お店の内装っていい車が買えるくらいします。ヘタすればもうちょいで家建つか?くらいです。

決して安くないです。

 

せっかく一生懸命貯めてきた身銭をきって買う大きなものですから

そこに夢見て何が悪いと思います。

 

 

少しでも期待に応えるがために

こちらも日々努力するのは当たり前です。

 

その覚悟を背負っていく覚悟をNRDはしていますよ。

 

7/11 OPEN Cafe nanicocoRさん


内装業者が考える理想的な業者の選び方

2015.12.17 Thursday | by NRD
お店を開くにあたって大きな障壁になる内装業者選びですが
いったいどんなふうに探しているのかと思い
いろいろ検索していました。

まぁ、どのハウツーサイトも似たようなことしか書いていないな
というのが第一印象です。
たいていは
「デザインと施工はわけろ」やら
「設計と施工を別々に頼むとコストがかかるから両方できるところに頼め」やら
「手抜きがあってもわからないからやっぱりダメだ」やら
「コンセプトをしっかりまとめてとりあえず全部ぶつけてみろ」やら
「質問に専門用語ばかりで返してくるのはダメ」やら
「相見積は必須」やら
「実績と経験を重視」やら
結局のところ「信頼できそうな業者を選べ」という感じで締めくくり

なんだかなぁ、ですよ。

おそらくよほどのところでない限り、初めて会う業者はみなさん親切丁寧を心がけているでしょう。
今の時代これが当たり前です。
相手が素人だからとか、騙して大儲けしてやろうとか考えるところは無くはないですけど
一時よりは耳にする機会も減ってきました。
全部が全部優良ってわけでもないとは思いますが。

では
NRDが考える理想的な業者の選び方

1)短絡的に選ぶのはNG
できればちょっと長めの期間その業者を追いかけましょう。
そうですね、一年から三年くらい。
HPをもっているところなら、ちゃんと更新しているかとか、最新のお店はどこでやったんだとかを確認します。
ブログやらSNSやってるなら時間があるときに覗いてみるとか。
具体的に施工したお店を見て回るのもいいですね。

【いつかお店をやりたい】と思ったときから目ぼしい業者をブックマーク。そして定期的にチェックを忘れずに。
NRDに依頼を頂いたお客様は結構長い期間ウチを追いかけていてくれてた方が意外と多いです。
私は隠れファンと呼んでいますが。。。これはどうでもいい話ですが。

2)なにはともあれフィーリング
電話が無愛想(ちょっと耳が痛いですが)、メールが拙い、雰囲気悪い、ガラが悪い、頼りなさ気、云々
人の印象は第一印象で決まるとはよくいいます。
そして結果は案外正しい。
これは業者側も同じ考えです。
電話口で「坪いくら?」なんて聞かれたら「ハァ?」となります。

お互いフェアであり続けるには上も下もありません。相互協力が必要です。
でないといいお店なんてできませんよ。
だから第一印象で「肌が合わない」と思ったら次を当たる、くらいの心がけは必要だと思います。

3)駆け引きはあまり得をしない
予算に限界はあります。みんな知っています。
幅を決めておいて予算の話をするのはいいです。でも下へ下へと意識していると得にはならないです。
業者にもよりますが、ウチははじめから「ご予算は?」と聞きます。

店舗内装はピンきりってのはどこのハウツーにも書いてあると思います。
確かにピンきりです。でもある程度の目安はあります。
中には到底無理な予算を組まれていたりする方もいらっしゃいますが。

新規開店する方なんかはいろいろな知識を蓄えて打合せに挑むのであろうな、と察しますが
みなさん探り探りで「ご予算は?」の問いかけにお答え下さります。
「全く検討がつかない」ではこれからお店を経営していくに当たり少々不安がつきまといますが
「逆にどれくらいかかります?」という問返しにはいつもながらに困ります。

建築系は坪計算というのが昔ながらの主流です。
でも内装ってピンきりなんでしょう、という鋭い返しも聞こえてきそうですが
ある程度の目安(相場)というものが坪いくらに当たります。
でもこれってどのハウツーにも書いていないからずるいところですよね。
ここで「坪いくら」に言及すると長くなるので別の機会にするとして

「ご予算は?」の問いかけには見当違いでもなんでもいいです。率直に「○○くらいでどうです?」
といってみましょう。これはさんざん電卓を弾いてだしたであろう金額でいいです。
ここから先でその業者の真価が問われます。
「いやぁ、無理難題」「厳しいご予算ですねぇ」「まぁやってみます」「結構かけますね」
などなどいろいろなリアクションが期待できます。これも駆け引きですが。
でその期待値を裏切らないように下ばかり目指さないことを心がけてください。

安く安くは素敵なお店にしたいという気持ちに反比例します。
ある程度のブレーキと時にアクセル踏んで見る勇気が必要です。
最初にも書きましたが、
予算には限界があります。みんなそれを知っています。
正直にこれ限界ですと言われれば、「諦めましょう」ではなく、「考えてみましょう」といってくれる
業者を選べばきっと損をしませんよ。

4)紹介は100%信用できるのか
知り合いのお店をやっていた内装業者を紹介してもらうというのはわかります。
知り合いの知り合いで内装やっているのがいて、
知り合いはその業者に安くやってもらったから紹介してもらった、
というのは正直どうなのかい?と思います。

今はSNSでやたらと繋がる時代だから、なくはないのだろうとは思いますが、
知り合いの知り合いは他人です。
他人のために安くやってやろうと思う人はよほどの善人です。
知り合いの知り合いだからあまり文句も言えず、安くやってもらっているもんだから更に文句も言えず。。。
だったら全くの他人に仕事ふったほうが良くないですかい?そこはビジネスライクに
と私は思ってしまいます。

何よりも自身が納得するためにも、ご自分の時間と手間は省いてはいけません。

5)デザイナーって。。。
デザイナーと一言でいってもこれまた大きな分類で
お店に関わるデザイン業(設計業)は「建築系」「内装系」「プロダクト系」「オールラウンダー系」「美術系」
私が勝手にそう呼んでいるだけなのですが、だいたいこんな感じですね。
以下は私の独断と偏見で書いた定義です。

「建築系」
本流は建築。更地から何か構造物をつくるのが建築。いわゆる箱物ですね。
住宅などの内装は建築の流れで同じ人が一緒に考えてしまうケースが多いです。
内装系とはちょっと一線を画しますね。
カチッとした雰囲気があるお店に仕上がっている感じがしてしまうのは気のせいか。

「内装系」
これは言わずもがなでインテリアを主体にしている。
商業施設(店舗)系、イベント系、舞台系などに細分化もできます。
すこし崩れた感じが多いのも内装系。
遊び心とか、仕掛けるとか、新製品とか、イケイケ感をけっこう好むかも。

「プロダクト系」
家具や什器、小物などのデザインや製作を主体としている。
店舗デザインも手掛けておりますってのがこの分類。

「オールラウンダー系」
本業ナニ?というくらい多義な商売を主流にしているところ。
工業デザイン系や広告業系からの参入もあったりの激戦区。
ある方で有名人とかがコンサルティングやプロデューサー的な入り方をしているのが多い。
胡散臭いのも多い気が。。。

「美術系」
芸術系ともいえますが、アートを主体にしている。奇抜なものが多いですね。
どうしてもビジュアルに偏りがち。
とっつきにくいお店とか、この店は客を選ぶのか?と思ってしまうようなお店に
なりそうな感じが。。。

餅は餅屋、という言葉がありますが、店舗は店舗系に、とは案外いいきれませんよ。
最終的には”好み”ですね。


まだまだ書きたいことはありますが、どうです?
より実践的な内容だと思いますよ。
明日業者と初会合の方、このブログをたまたま見たなんてラッキーかもですよ。

良い業者なのか悪い業者なのか?
誰にも答えは言えません。決めるのは施主です。
施主は発注者、すなわち、お金を支払う人=お店の主人です。

開業をするって自分で勝手に始めることです。誰かに言われてやるわけではないのです。
自己の責任です。誰にも文句言えません。
問われるのはご自身の人生経験と勘とちょっとの勇気です。

だからここは腹をくくって業者を選んで下さい。
 

直観は侮れない

2014.12.01 Monday | by NRD
どんな店にしようか
設計はそこから始まります。

施主との打合せをもとに
出てきたキーワードやイメージなどを整理した上で要所に散りばめるのですが
着地点を決めておかないとあらぬ方向へ行きかねないものです。

で、どの方向に持って行こうかという発想の源はいろんな時に生まれてきます。
私の場合は大抵、現場を初めて見た時が多いですね。
これはこうでこれはこっち、ここでドドーンと。。。など。
打合せしながらそんなことをぼんやりと考えます。
まぁインスピレーションってやつですかね。

私は現場もやるので
「困ったぁ、納まんねぇや」ってときもこのインスピレーションってやつに頼ったりします。

どんな場面においてもこの直感って侮れないもの。


あれこれ考えて
もっといい手があるんじゃないか、もっと最良の選択があるんじゃないか。
思考がどん詰まりになって堂々巡り
で、最後に選ぶのは最初の案だったり
そんな経験ありませんか。

ここでいうのは「直観」のほうが言葉としては正しいのかもしれません。

私なりの解釈だと
「直感」は原理原始的なひらめき inspiration
「直観」は学習を経たひらめき intuition
てなところでしょうか。

直観とは
常日頃から形成している引き出し(マイフォルダ的な)を開けなくても

そのチェストを眺めているだけで答えをはじき出す、そんな感じですかね。

Wikipediaには「直観」について難解な説明がされているのでご興味のある方は調べてみてください。

私はこの業界を専門職としているので、その裏付けがあっての感覚的なひらめきになっているのでしょう。

でもこれってすべての人にも当てはめられます。

人はそれぞれ常日頃いろいろな知識を得て学習しながら生きています。
それをもとに危機回避や種々選択の思考パターンを形成している。
その思考が人それぞれの「ひらめきの基準」を形つくっているのではないか、と。

ということは
直観を信じるということは己を信じる、ということ。

自分自身を信じなければ直観を信じることなんてできない。。。

結構侮れないですねぇ。


最初の案というのは
持っている引出しの中から無意識に抽出した感性の塊=直観的なひらめきで生まれた案
とも言えるわけで
潜在意識と自覚した意識とでは
やはり感性に欠ける部分がでてくるから理屈で補おうと努力している。
それがかえって野暮ったくみえてくる原因だったりしますね。
かといって最初の案が最良かどうかは誰にもわかりませんけど。


より優れた直観を導き出すには、より多くの引出しを蓄えておく気構えが重要ってことでしょうかね。
 

住宅と店舗の違い

2014.11.21 Friday | by NRD
「住宅はやらないのですか?」

よく言われますね。そんなときは

「やらないですね」

と無碍なく即答です。つれないですね。


では何故なのか。。。
これという言葉を選ぶのが難しくなかなか説明できなかったのですが
思うに

住宅=目的
店舗=手段

これかな、と。

店舗は道具と同義である、というのが自説でして
それそのものはあくまでも目的をなすための手段なのです。
店舗を構えることを目的としてしまったら利益を生むという行為は何になるのか。
商売をする、お金を稼ぐのが目的なので、やはり店舗は手段の一つといって良いと思います。

では住宅は?
最近に始まったことではないですが家を持つことが目的になっている感じが否めません。
言ってしまえばその先に未来を感じない。
その始末が昨今の空き屋問題にもつながってくるのではと思いますね。

ある意味住宅も手段の一つです。
究極は雨風をしのぐのが目的ですし、暖を取る、安全を確保する、財産を守るのが家です。
ですが人の一生のなかでここまで高い買い物をする機会はなかなかないですし、
大枚をはたくのであればより良い条件にしたいし、一生をすごしたいと思うのは当たり前。
という考えなんでしょうね。
すべからく手段から目的に移行してしまう感情も理解できます。

他国の住宅事情はちょっと違うようで
中古を買って好きなように直して必要がなくなったら手放して、その資金を使ってまた買って。。。
この考え方だと住宅も手段ですね。
日本とは気候も立地条件も法律も違うので一概にはいえないのですが
古いものを大事に使ってそれを後世に残すという精神があると思います。
これは目的。
国民性の違いと言ってしまえばそれまでですが、様々な観点から「人が暮らしていく」ってことを考えると
大事な目的だなぁと思いますね。

住宅の転売が当たり前になってくればウチもやるか!と思えるかもしれませんね。
そうなってくると内装くらいは自分でやるのが当たり前になってしまって仕事はないかもしれませんけど。。。

余談ですが
住宅が目的、店舗は手段、では建築は?
この質問結構難しいです。。。答えはまだ出ていません。


 

カウンターを考える

2013.12.05 Thursday | by NRD
最近飲食店の問合わせが増えているので
今回は飲食店のカウンターを考えてみます

一言でカウンターといってもなかなか難しいもんです
そこで
まず最初に決めなければいけない重要なこと
【高さ】ですよ

以前書いたつたないメモですが

天板(甲板)の高さにはローとハイがあります
中間とってミドルと名付けていますが中途半端な高さもあります

ローカウンターとは一般的なテーブルの高さと同じ床からH750mm前後
イスも標準のH450mm前後
座るときは楽ですね
これは年配者層が多い場合には非常にいいです
座りやすくて立ちやすいですしね
コンセプトがゆっくりしてもらうお店とかですと有効
ただし
厨房内の床を上げたりすると目線はお客さんを見下ろす感じになってしまいます
それは嫌だなぁと思う場合は客席の床を上げて目線を近づけるなども可能
またデメリットにあるとおり
カウンター越しのサービスはあきらめることになります
一人でお店を切り盛りするのを前提だとカウンターを回り込む手間がでてきます

次に
ハイカウンターとは床からH1000mmを超える高めのカウンター
Barとかに多いスタイルです
カウンター越しのサービスを基本スタイルにできるので手間はかかりません
目線も同じにできるので対話重視のお店はいいですね
立ち飲みにも転用できます
ただし
カウンターの奥行きが狭いと手元は見えやすくなります
それと背景が重要ですね
ハイカウンターに座るとお客さんの目線は常に内側、厨房側に目が行きます
バックバーに遊び心や目線がとどまる仕掛けがあっていいですね
ただ収納だけってのは見ててもつまらないですし
お酒をおいているお店は多いですね

とざっくりとカウンターの【高さ】について書いてみましたが
これがすべてではないですよ
お店のスタイルや個性、機能などいろんなことを踏まえてカウンターは考えます
まさに千差万別

ある意味お店の顔になりえる部分
気張りたい、でも無垢一枚板は手が出ない

まぁ世の中いろんなカウンターありますし
たくさんのお店を見てから考えてみるのがいいですね
 

メニューづくりの手伝い

2013.06.02 Sunday | by NRD
 08年にオープンした荻窪のそば屋、せきばさん

営業開始から丸4年を経過し順風とまではいかないがなんとかやってきて
このあたりで次の一手がほしいということ、なので
ここ最近打合せでちょいちょい伺っています。

NRDplansというのは店舗内装屋であるので
箱をつくることに専念してきました。
ちょっとでも味があって、個性があって、入りやすくて、売りやすいお店づくりが店舗屋としての務めであると考えています。
打合せの際にあれこれ聞き出し、希望の予算でどこまで理想に近づけられるか
結構毎回正念場だったりします。

お店をつくるにはまずオーナーや店主の考えや狙いを的確に把握し
じゃあこういうものは?とアプローチを繰り返してひとつのカタチを探っていきます。

ただ線引きが難しく、どこまで突っ込むかにはいつも悩みます。
基本的に経営、運営のことには口をださない!と心に決めています。
そこをやりだすときりがないというのが本音ですが。。。
ただアドバイスみたいなものやいろんな角度からみた感想とかはたまにポロっと言います。
気を付けているのは押し付けないこと。

それじゃダメ、こうじゃなきゃ

というのってアドバイスじゃなくて決めつけの単なるおしつけ

これって否定から始まっているので”引き出す”ことにはつながらないですよ。

店舗に正解ってないです。
何がウケて、何が外れるのか、これはやってみないと難しい問題です。
地域性とか客層とか時勢とか、さまざまな要因が絡み合ってそこから編み出していくものが
たまたま当たる、それくらいあやふやなものです。

最終的に判断するのは店主やオーナー
その選択の積み重ねで生き残れるかつぶれるか分かれ道になるのでしょう。

いろんな話をしながらそれ面白いな、どっかにそれを感じさせる要素入れられないかな
ってのを活かせるとお店には個性がでてきます。
ただそれが正解かどうかはなんともいえないですけど。


で、せきばさん

まず四年間の実績からお店の弱点と得意なところを総ざらい
結果からどうするか(どうしたいか)、そのためには何をするべきか、何が可能か
いわゆる5W1H
今回はこの部分の洗いだしから。
結構厳しい意見も言いましたよ。ここぞとばかりに。
そこでへこたれる人ではないのは知ってましたが
「ぐさっと突き刺さった」
と後で笑いながら言れましたね。

せきばさんは一人で商ってますので
気軽に相談できる人って限られるそうです。

経営者って孤独なもんですよねぇ

陥りやすいのは”わかっちゃいるがふんぎれない”と二の足をふんでしまうこと

きっかけが欲しい、そんなところですね。

今回はいわゆる意識改革ときっかけづくり
散らばった情報を整理し、本筋を再確認して、戦略を練り直す作業が重要です。

その一環としてメニューを作り直すってのをお手伝い
内装屋として棚作ったり日除け幕つくったりってのもしています。
無駄なお金かけられませんし、あれもこれもと頼まれましたが半分は却下
それ今必要ですか?そのうちでいいのなら今じゃないでしょ
どうしようか、迷っているのなら却下
どっちでもいい?それじゃダメですよ、決めて下さい
。。。
普通なら怒られるでしょうね。でももう長い付き合いですし単刀直入にいうのが私のモットー。
それをわかってて呼んでるのだし。

まぁ儲け減りますがそれはそれ
仕事振ってくれるのにそれを断るNRDって。。。


そのうち幕も出来上がりますし
五年目を迎え次の一歩を踏み出すせきばさん

メニューの出来には御満悦の様子。

またちょっと相談なんだけど。。。と来る時にはこんな店舗屋に突っ込まれることなく
店主としてもう少し逞しくなっていることを期待しています。


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